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フェンサイクリジン(phencyclidine、フェンシクリジンとも)は、麻酔作用をもつ有機化合物である。麻酔薬としては人体への使用は禁止されており、幻覚剤として乱用が問題となっている。分子式は C17H25N で、分子量は 243.387。IUPAC命名法では 1-(1-phenylcyclohexyl)piperidine、CAS登録番号は [77-10-1]。IUPAC名のフェニルシクロヘキシルピペリジン(phenylcyclohexylpiperidine)の頭文字からPCPと略される。俗称エンジェルダスト。近似の物質に麻酔薬のケタミンがある[1]

ベンゼンとシクロヘキサン、ピペリジンが結合した化合物である。

1952年に米国の製薬会社パーク・デービス社により麻酔薬として開発された。1963年に外科手術麻酔薬としてセルニールという名称で認可されたが、麻酔から覚醒する際に妄想や突発的な暴力などの副作用が起こることが判明したために1965年にはヒトへの使用が断念された[1]。1967年から動物への麻酔薬としてセルニランという名称で販売されている[1]。作用時間は4~6時間である[1]

後に、幻覚剤として乱用されるようになった。しばしば自分の肉体を離れるなど解離の感覚が生じる[1]

NMDA型グルタミン酸受容体に対してアンタゴニストとして働き、遮断する作用を示す。乱用者の多くが統合失調症に類似した症状を呈するため、同疾患のモデルとして使用されることがある。

脚注[]

  1. 1.0 1.1 1.2 1.3 1.4 レスター・グリンスプーン、ジェームズ・B. バカラー 『サイケデリック・ドラッグ-向精神物質の科学と文化』 杵渕幸子訳、妙木浩之訳、工作舎、2000年。ISBN 978-4875023210。62-65頁。(原著 Psychedelic Drugs Reconsidered, 1979)

外部リンク[]

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